次回の頒布資料の案内(企画#21026)



詳細は会報No.76にあります。
照会先:TEL & FAX 03−3765−4358


【1】日本フルトヴェングラー協会新刊 (1CD)                 会費 2,400円
   WFJ−55  フルトヴェングラー/VPOのSP録音「ベートーヴェン」

CD番号 曲 目 演 奏 者 録 音 日
WFJ-55
 (1CD)
@ベートーヴェン:序曲「コリオラン」 フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管絃楽団
1947年11月25日
Aベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管絃楽団
1947年11月10〜17日
B[ボーナス・トラック]
 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」第2楽章
           (第68小節までの別テイク)
フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管絃楽団
1947年2月15日

 フルトヴェングラーが指揮したベートーヴェンの「エロイカ」の録音は既に10種類が発見され、 全てCD化されていますが、この1947年の録音はSP13面(6枚半)に亘りながら、通し演奏に優るとも 劣らない滔々たる流れが迫り、何よりも演奏が最も緻密で音色が豊かで手応えがあるという78回転 の強味を発揮しており、巨匠の「エロイカ」の「原点」と言えましょう。
 これに先立ち1944年12月には巨匠=VPOのコンビでマグネトフォン録音による「ウラニアの エロイカ」と称される名演があり、それは峻烈ですが今回の「SPのエロイカ」に比べると気忙しい 嫌いがあります。さりとて同じコンビで最も壮麗な響きを示す1952年11月EMI虎の子のテープ録音 にもベートーヴェンらしいパンチに欠ける(例えば第1楽章の再現部第520小節のティンパニが 効かない)箇所があります。そこで「ウラニア」と「EMI」の原点に立つのがこのSP録音と言える のではないでしょうか。けだし、ウィーン・フィルとの戦後第1回録音として満を持した巨匠は 「エロイカ」を世に問うたのです。
 さて、この「SPのエロイカ」を当協会は1976年4月に世界初復刻LPとして刊行(JP-1191〜2) しましたが、今回は資料として整える場合これしか無いというベスト・カップリングの1CDを制作・ 提供いたします。



【2】日本フルトヴェングラー協会新刊 (1CD)                 会費 2,400円
   WFJ−56  1954年バイロイト音楽祭「ベートーヴェン第九交響曲」

CD番号 曲 目 演 奏 者 録 音 日
WFJ-56
 (1CD)
@ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」
  リハーサル(終結部)
グレ・ブローウェンスティーン(S.)、
イラ・マラニウク(A.)、
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T.)、
ルートヴィッヒ・ウェーバー(Bs.)、
フルトヴェングラー指揮
バイロイト音楽祭合唱団・管弦楽団
1954年8月8日
Aベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」
  全曲演奏(本番)
1954年8月9日

 死の4ヶ月前の巨匠最後のバイロイト音楽祭のステージの記録であって、1951年に同祭再開の劈頭を 飾った世紀の名演が「バイロイトの第九」と呼称されているので、これは「もうひとつのバイロイトの 第九」です。
 漸くの初出市販として2003年末・本番(M&A・CD1127)、2004年4月・リハーサル(ヴェネチア・ V-1024)の各1CDを既に斡旋資料としてお届け済みですが、このたびオリジナルの音源を入手しました ので当協会自らCD化いたしました。低音が豊かで力強く、テープ・ヒスの少ないグレード・アップした 音響で名演を再確認して下さい。
 なお、「リハーサル」は結尾のあの「プレスティシモ」の箇所、近衛秀麿先生の伝える巨匠のいつもの やり方として「このあとは本番にとっておこう」とばかり途中でストップさせてしまう最後の場面が収録 されております。






次回の斡旋資料の案内(企画#21026)


詳細は会報No.76にあります。
照会先:TEL & FAX 03−3765−4358


【1】日・ヴェネチア V−1025  (1CD)          価格 2,400円 → 会費 1,800円
   1942年ヒットラー生誕記念前夜祭『第九交響曲』

CD番号 曲 目 演 奏 者 録 音 日
V-1025
 (1CD)
@ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」
    (第1幕) ピッツァロのアリア
ホッター(Br.)、フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
1942年1月7日
Aベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」 ベルガー(S.)、ピッツィンガー(A.)、
ロスヴェンゲ(T.)、ワッケ(Bs.)、
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ブルーノ・キッテル合唱団
1942年4月19日

 このベートーヴェンの2曲は、巨匠の1942年のライブ録音であり、大戦中のフルトヴェングラーの ウィーン・ライブは、この珍しい「フィデリオ」のアリアの録音を除けば、全部ワーグナーのオペラ でした。
 さて、ヒットラー記念の「第9」については、これに先立つ3月の「メロディアの第9」と通称さ れるブルーノ・キッテル合唱団の40周年記念コンサートと異なり今世紀になって既報(会報66号11頁) の通り新発見されたもので、浅岡弘和先生も「より先鋭化した凄まじい緊迫感に満ちた"第九"」と 評されています。オーケストラの乱れ具合(既頒布DVD・WFJ-38の解説カード第3頁)も含めて比較 など会報次号に掲載いたします。



【2】日・ウィング WCD−127  (1CD)         価格 2,400円 → 会費 1,800円
   モーツァルト「レクイエム」の録音第1号

CD番号 曲 目 演 奏 者 録 音 日
WCD-127
 (1CD)
モーツァルト:鎮魂曲 二短調 K.626 ハンナ・ゼーバッハ・ツィーグラー(S.)、
イエラ・フォン・ブランフェルンバルト(A.)、
ヘルマン・ガルロス(T.)、リヒャルト・マイヤー(Bs.)、
ヨゼフ・メッスナー指揮
ザルツブルク聖堂管弦楽団・合唱団
1930年

 これは墺クリストシャル・レコードのSP6枚・12面をCD化したもので指揮はザルツブルク・ドームの 楽長ヨゼフ・メッスナー、声楽陣では特にオーストラリアで大指揮者と共演したバスのリヒャルト・ マイヤーが、ワルター(ザルツブルクとウィーンのオペラ)やワインガルトナー(ベートーヴェン「第九」 のSPアルバム)の録音で親しまれていました。
 このセットをわが国に紹介されたのは野村あらえびす先生ですが、レーベルがマイナーの所為か殆ど他 では取り上げられず大巻「名曲に聴く」(野村光一)にも洩れていますので、大戦前のわが国のモーツァル ト論は「レクイエム」無しだったという今昔の感に耐えません。



【3】日・ウィング WCD−3〜4  (2CD)          価格 4,500円 → 会費 3,600円
   ブルーノ・ワルター=ウィーン・フィル・イン・エジンバラ

CD番号 曲 目 演 奏 者 録 音 日
WCD-3〜4
 (2CD)
@「ヨハン・シュトラウス・プログラム」
1)喜歌劇「ジプシー男爵」序曲
2)ワルツ「ウィーンの森の物語」
3)喜歌劇「こうもり」序曲
ブルーノ・ワルター指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1947年9月13日
A「ブラームス・コンサート」
1)悲劇的序曲
2)ドイツ・レクイエム
イルムガルト・ゼーフリート(S.)、
ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウ(Br.)、
ブルーノ・ワルター指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1953年9月8日

 エジンバラ音楽祭における歴史的演奏の録音の発掘とCD化を求める声は、特にフルトヴェングラーに ついては高いのですが、これに次ぐブルーノ・ワルターは、既に15年前にCD化の扉が開いておりました。 しかも、それが我が国に対してだけでしたので、その再制作された世界的珍品によって、あのバグパイプ をバックにしたアナウンスを聞きながら、60年前のスコットランドを懐古していただきましょう。
 ウィーン・フィルの戦後初の海外公演は1947年9月・戦後第1回のエジンバラ音楽祭のコンサートでした。 1938年にナチスに追われてアメリカに移住していたブルーノ・ワルターは、このコンサートで懐かしの ウィーン・フィルを指揮し、楽団員とは9年振りの再会に手を取り合いました。思えばウィーン・フィル のメンバーはフルトヴェングラー等の庇護(会報75号11頁)の下に演奏を続けましたがナチスに抑えられて 明日も判らない運命にあり、そのナチスにワルターは愛娘の命や財産を失い、ウィーンには戻れなかった のです。両者はその後1953年9月にも同祭のステージに立ちました。
 ブルーノ・ワルターがウィーン・フィルを指揮したヨハン・シュトラウスの録音はSP時代の名盤「皇帝 円舞曲」だけではなく、このエジンバラ・ライブがありました。



【1】今回刊行資料(#21025):頒布資料について

このうちWFJ-54「オーストリアの巨匠たち1950」DVDは、当初の予定に無いブルーノ・ワルター、
トスカニーニ、カラヤンの貴重な映像が僅か数秒づつですが組み込まれている事情により、不申込
の方々で改めてご希望の向きには「お直り」の申込みを下表別欄により「追加受付」いたします。
従って振替用紙同欄に○印を御記入されますと折返し単独の振替用紙(\3,800記載済み)と現品
(WFJ-54)をお届けいたしますので、受領後10日以内に郵便局にてお振込み下さい。


【2】次回企画:頒布資料・斡旋資料(#21026)のお申込方法について

 お求めの資料を次表より選び、これを会員各位にお送りする同封の専用郵便振込票の通信欄
に次の通り希望資料(区分)を○印で囲み、該当1件づつの右欄金額の合計額を同票を必ず使用
して来る2007年6月29日(金)までに郵便局からお振込下さい。
ATMご利用の場合も同票をお使い下さい。この次回資料の発送は2007年8月末の予定でしたが、
都合により約1ヶ月遅延します。

#21026 下記の区分(ご希望資料)B、C、D、E、Fを○で囲み合計金額を納付して下さい。
(Aは○で囲み済みとします)。



区 分
 

資 料 名
 

件 名
 

会 費
 




 

 会報代 (2008年6月迄)


 2,000円 





 当協会 WFJ-55
 

 (1CD) フルトヴェングラー VPO「ベートーヴェン」


 2,400円 





 当協会 WFJ-56
 

 (1CD) バイロイト「第九」1954


 2,400円 





 V-1025
 

 (1CD) ヒットラー記念「第九」1942


 1,800円 





 WCD-127
 

 (1CD) モーツァルト「レクイエム」録音第1号


 1,800円 





 WCD-3〜4
 

 (2CD) ワルター VPO エジンバラ・ライブ


 3,600円 


WFJ-54 追加受付