次回の頒布資料の案内(企画#21021)



詳細は会報No.71にあります。
照会先:TEL & FAX 03−3765−4358


【1】 日本フルトヴェングラー協会新刊(1CD)         会費 2,400円
 WFJ-43 「フルトヴェングラー、VPOと独ロマン派の起源」



CD番号 曲 目 演 奏 者 録 音 日

WFJ-43
 (1CD)
@ケルビーニ:歌劇「アナクレオン」序曲 フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1951年1月11日
Aシューベルト:交響曲第8番「未完成」 フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1950年1月23,24日
Bベートーヴェン:交響曲第7番 フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1950年1月25,30日

 このEMI系3録音は、いずれも復刻技術の点でLP・CDに諸問題(今後とも会報No.71の随所で記載) が認められておりますので、これらに引導を渡すために協会資料で制作しました。
 まず@「アナクレオン」は当時SPレコードでは世界一の盤質と評された東京芝浦電気(現・東芝EMI) のクラシックSP新譜第1号(1955年1月)より採録しました。フランスの作曲家ケルビーニは1803年パリ・ オペラ座で「アナクレオン」を初演した頃は、その新鮮で豊かな管弦楽法で不動の地位を占めており、 1805年にウィーンで当時「エロイカ」交響曲を発表して古典派の枠を越えたと評されるベートーヴェンと 歴史的面会があり、この楽聖に大きな影響を与えました。その後ベートーヴェンはウィーンで初演した 「フィデリオ」を改訂して1806年に2版、1814年に3版を同地で再演し、1813年にはワーグナーが 「舞踏の聖化」と評したB「交響曲第7番」をウィーン大学講堂で初演しました。小曲については、 奇しくもSP録音、いやCDまでのいわゆるクラシック録音は、往時「ハイ・フィデリティ」という 新語の代表となったトスカニーニ指揮ニューヨークフィルのRCA録音(1934)とフルトヴェングラーの 今回のHMV録音(1950)とは音質的に最高峰であって、申すまでもなく演奏も永遠に併立するという 記録が確保されているのです。因みに、この「フルトヴェングラーの第7」が、かの「ウラニアのエロイカ」 に匹敵する曲頭第1音の轟然たるフォルテを以って、「トスカニーニ」からファンを奪ったのは1955年頃から でした。
 最後にA「未完成」は待望されたスタジオ録音であって、ライブよりも格調が一層高いロマン主義の情緒と 深刻さを表現した名演です。



【2】 日本フルトヴェングラー協会新刊(2CD)         会費 4,800円
 WFJ-44〜45 「大戦下のフルトヴェングラーとVPO」


CD番号 曲 目 演 奏 者 録 音 日

WFJ-44〜45
 (2CD)
@シューベルト:交響曲第9番「グレイト」 フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1943年5月12日
Aブラームス:交響曲第2番 フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1945年1月28 or 29日
Bフランク:交響曲 フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1945年1月28 or 29日

 このセットは既刊「大戦下のフルトヴェングラーとBPO」(WFJ-23) と対を成しますが、同時に既頒布の、 あの「ウラニアのエロイカ」と同一演奏が組み込まれているドイツ協会2CD「フルトヴェングラー1944年VPO」 (TMK200406151) をカバーするものです。即ち1943・45両年のライブであり、これを以って巨匠が1941年ナチス 併合中のウィーン・フィルの指揮者となった期間に遺されたコンサート・ライブが完結いたしますので、 当協会LPと共にお備え下さい。と申しますのは、この「3曲」とも当協会でLP(@JP1190、ABJP1128〜29) 刊行済みで未だに内外のレコードで、これを凌ぐ音質のものは無いと評価されているソースのCD化であるからです。 そこで巨匠が1945年1月23日のベルリン・フィルの定期「コンサート後、予定通りウィーンに赴き、ブラームス第2 とフランクの両交響曲のVPOコンサート(1月28日・29日)を指揮し公式手続きによりスイスに入国し帰宅」 (会報67号36頁)に及んだという極限状態の芸術を、あらためて真正面から体験いたしましょう。






次回の斡旋資料の案内(企画#21021)


詳細は会報No.71にあります。
照会先:TEL & FAX 03−3765−4358


【1】 宇宿充人とフロイデフィル2004(MUCD-016) 2CD
                            定価 3,500円 → 会費 3,000円

CD番号 曲 目 演 奏 者 録 音 日

MUCD-016
(2CD)
@モーツァルト:歌劇「後宮よりの誘惑」序曲 宇宿充人指揮
フロイデ・フィルハーモニー管弦楽団
2004年12月30日
Aモーツァルト:オーボエ協奏曲 K.314 増沢正晃(Ob)、宇宿充人指揮
フロイデ・フィルハーモニー管弦楽団
2004年12月30日
Bベートーヴェン:交響曲第7番 宇宿充人指揮
フロイデ・フィルハーモニー管弦楽団
2004年12月30日
Cバーバー:弦楽のためのアダージョ 宇宿充人指揮
フロイデ・フィルハーモニー管弦楽団
2004年12月30日
Dバッハ:アリア〜管弦楽組曲第3番より 宇宿充人指揮
フロイデ・フィルハーモニー管弦楽団
2004年12月30日

 2004年12月30日の全ライブであり、まずモーツァルトはフルトヴェングラーやクナッパーツブッシュの 協演もかくあるべしというマエストロ宇宿のタクトに惹かれます。オーボエが端正にして表情美しくK314の 決定的録音です。かっての名人、マルセル・モイーズのフルート盤より香り高い仕上がりです。 ベートーヴェンを演奏して宇宿の右に出る指揮者を挙げることが出来ますか。この「第7」では楽員の 高潮と鎮静が肌で感ぜられるようタクトの威力が示されております。上宮藤俊哉氏の試聴記(会報No.71の14頁) をお読み下さい。



【2】 日・デルタ DCCA−0016 (1CD)「フルトヴェングラー・コンダクツ・シューベルト」
                                  価格 2,415円 → 会費 2,000円
      

CD番号 曲 目 演 奏 者 録 音 日
DCCA-0016
(1CD)
@シューベルト:交響曲第8番「未完成」 フルトヴェングラー指揮
トリノ・イタリア放送交響楽団
1952年3月11日
Aシューベルト:交響曲第9番「グレイト」 フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1953年9月15日

 「未完成」は従来プライベートLP、CDしかない名演であり、待望の登場となりました。
 なお、カップリングの「グレイト」は、ルネ・トレマン氏やジョン・ハント氏のディスコグラフィーにある 1950年6月17〜19日収録 (#239) であり、この新譜CDもその表示でしたが、今回の正規発売を機に調査が進め られ、1953年9月15日の演奏 (WFJ-13〜14) と断定され、ディスコグラフィーも訂正されることとなりました。



【3】 日・ウィング WCD-62 (1CD) 「ベートーヴェン第5" の全曲録音第1号」
                                  価格 3,000円 → 会費 2,300円

CD番号 曲 目 演 奏 者 録 音 日
WCD-62 (1CD) @ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」 フリートリヒ・カーク指揮
グロッセス・オデオン・シュトライヒ・オルケスター
1910年
Aベートーヴェン:レオノーレ序曲第3番
フリートリヒ・カーク指揮
グロッセス・オデオン・シュトライヒ・オルケスター
1912年

 これまで「第5交響曲」の最初の全曲録音は、1913年のアルトゥール・ニキシュ指揮のベルリン・フィル盤と されており、この@1910年は文字通りシュトライヒ(弦楽器)のみの編成の不完全盤とされていました。 しかしこの原盤(オデオンのSP8面)により、管楽器・ティンパニが加わっているフル編成で、 小節のカットも無い、しかも第1楽章の提示部を反復している完全版であったことが証明されました。





以上の次回頒布資料・斡旋資料(#21021)のお申込方法について

 お求めの資料を次表より選び、これを会員各位にお送りする同封の専用郵便振込票の通信欄
に次の通り希望資料を○印で表示して、該当1件づつの右欄金額の合計額を同票を必ず使用して来る
2006年4月28日(金)までに郵便局からお振込下さい。
ATMご利用の場合も同票をお使い下さい。この次回資料の発送は2006年5月末までに発送の予定です。

#21021 下記のご希望資料A、B、C、D、E、を○で囲み合計金額を納付して下さい。



区 分
 

資料番号
 

資  料  名
 

会 費
 




 WFJ-43


 (1CD) 「フルトヴェングラー、VPOと独ロマン派の起源」


 2,400円





 WFJ-44〜45


 (2CD) 「大戦下のフルトヴェングラーとVPO」


 4,800円





 MUCD-0016


 (2CD) 宇宿充人とフロイデフィル2004


 3,000円





 DCCA-0016


 (1CD) 「フルトヴェングラー・コンダクツ・シューベルト」


 2,000円





 WCD-62


 (1CD) ベートーヴェン「第5」の全曲録音第1号


 2,300円